パイロットペン習字 級位認定課題の練習方法
- 2016/01/17(Sun) -
【級位課題文の練習方法を考えてみる】

級位課題では字形の美しさと、字粒の揃え方、字配り(余白の取り方)のほか、
線質についても審査されます。どのような練習をすれば良いのか個別に考えてみます。

・字粒のそろえ方の目安
漢字、ひらがな、カタカナの大きさを、
10:8:7くらいに書き分けると良い──とされています。
(わかくさ通信2014年5月号より)

しかし漢字は画数が多ければ大きめになるし少なければ小さめになるので、
すべてを10の大きさに書くわけではないです。
かなも8の大きさに統一するということではなくて、
「と」「め」「る」などは小さめに書きますので、
字粒を10:8:7くらいにそろえるというのはあくまで目安です。
基本的なことはパイロットペン習字通信講座のテキスト、
「かな編」「漢字編」で学んでおくといいですね。

・字形について
「常用漢字の三体(楷行草)」は50音順なので必要な字を探しやすいです。
C系統では三体のほかに「六体」の本も出版されています。
詳しくは当ブログのカテゴリから、
「パイロットペン習字通信講座 4系統の手本について」
をご参照ください。

・字粒の揃え方、字配りの方法、余白の残し方
これらは自分で考えなくてはなりません。
(パイロットペン習字通信講座が巷で「初心者向きではない。」
と言われる由縁です。)

自分で考えると言ったって、何をどうすればいいのか、
最初の内は自分の中に基準になるものが何もない。。。

(*・゛・) シ~ン。。。

で、どないせいちゅうねん!ヽ(#`Д´)ノ 暴れちゃうぞ~!

ヾ(-_-;) 。o0○(もちつけ)

そんなときは、わかくさ通信に毎号、掲載される「講師模範手本」
を参考にするのが良いと思います。
過去記事の「講師模範手本を活用しよう」を参照してみて下さい。 こちら

・余白の残し方
パイロットペン習字通信講座のテキスト『ヨコ書き』編を開きますと、
14頁の左下に、罫に対する字の大きさと余白について説明があります。

余白について

「漢字とかなの大きさを平均するとAになり、罫の半分になる。」
とありますので、漢字を書くときは、罫の半分よりも、やや大きめに書く、
というのが目安になりますね。
(漢字をどのくらいにするかで余白も決まることになります。)
4系統それぞれ字の大きさに多少のバラつきはあるにせよ、
上図の考え方は、タテ書きの場合にも応用することが出来ると思います。

・字間はどのくらい空ければ良いのか
これも、前述の「講師模範手本」が役立ちます。
(自分が書いたものと手本を比べることで違いが際立つので、
どう直したら良いのか分かりやすい。)
そのほかテキスト『タテ書き』編も、もちろん役立ちます。

・清書用紙の枠と上下の余白について
行頭は1行目も2行目も半字分、空けます。
(縦画と横画が並んだときは視覚的な誤差に注意。)

行頭の余白

1行目の行末は句読点があってもなくても半字分、空けます。

・線質について
線質を鍛えるためには、かなりの分量を書きこなして行く必要がありますが、
まずは漢字ごとの練習を行った方が効率的です。

いきなり課題文の全体を書き取っていくやり方をすると、
どうしても大雑把な書き方になりがちです。
(肝心の字形がおろそかになってしまう。)
しかも書きっぱなしで見直しをしないとなると、
練習効果はさらに薄いです。
これではせっかく練習しているのに、もったいない話。
わたしの練習手順は、まず参考図書を用意して、

1.課題文に使われている漢字の字形を、1つずつ、しっかり学ぶ
2.手本の運筆がどうなっているのかをつぶさに観察する
 (線が単調にならないよう緩急をつけて筆圧も変えて書く)

ペンを動かしている時間に加え、手を休め、手本の細かい部分まで、
じっくり観ている時間もけっこう多い。←(これ大事)

そして自分が書いたものは必ず手本と比べて、どこがおかしいのか、
確認作業を行います。
(何度も直しを行うことで字形の狂いが少なくなっていく。)
これらの練習を済ませたあと、

3.課題文全体を何度も書き取っていく練習に移る

この段階では字形がある程度、頭に入っているので、
字の形は(直すにしても)そんなにひどい状態ではない筈。
その分、字粒と字配りに専念しやすいです。
ここで修正を繰り返しつつ、ガンガン書きこなして線質を鍛えます。

…って、

そう簡単には上達しないジャマイカ!ヽ(#`Д´)ノ おらぁ!

ヾ(-_-;) 。o0○(急がば回れ。練習あるのみ)

なお、級位認定の審査では、
特別講師の先生方が各系統の参考図書に目を通されて、
課題に使われている漢字の字形をまず確認されるそうです。

級位認定課題の清書は自運で仕上げることになっていますが、
すでに自分の書きぶりを確立されているベテランの方は別として、
基本的にはやはり各系統に則った字形で書く方が良いと思います。

ここからは余談になりますが、
わたしは以前、パイロット以外の他流派の字形を、
級位認定の清書の中に(こっそり)混ぜて書いたことがあります。

審査でバレてもうて先生に叱られました~(ToT)

混ぜたからダメというよりも、漢字もかなも、
全体的に調和している必要があるということなんですね。
なので、たとえば古筆の中で気に入った字形(いわゆる和様の漢字など)
を見つけた場合、清書の中へ混ぜたときに、
うまく溶け込んでくれさえすれば使えます。
(現代の字形とひどく異なっていたり系統に合わない場合はダメですね。)

古典には参考図書とはまた違った趣の魅力的な字がたくさんあります。
しかしそうした字を混ぜて仕上げた清書について、
先生方がどう判断されるかはもちろん別問題なので、
冒険と言えますが。

ヾ(-_-;) 。o0○(これまで何回、コケているのだ?)

自運についてはこれからも手本との調和に気を配りつつ、
気に入った表現を模索していきたいと思っています。
いつか自分の書きぶりが完成すると良いのですが。


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