06月28日(日)
第二話 騒音婆さん
第三話 色ボケ婆さん
(一)
ずいぶん前の話ですけど、
その当時、わたしが住んでいた部屋の前に、
古びた一軒家が三軒、並んで建っていまして、
それぞれ70代とおぼしき婆さんが一人住まいをしているのでありました。
ある日、カメラが趣味のわたしが裏庭に出て、
草花にレンズを向けていた時のこと。しばらくするといきなり背後から、
「何をしているのです!?」
と咎めるような声が。
振り返るとその一軒家の窓から一人の婆さんが顔を出して、
怖い顔でわたしを睨んでいます。
みるとその婆さんは窓の外に干してあった自分の洗濯物を、
取り込もうとしているのでした。
どうやらこの婆さん、勘違いをしたらしい。
あのー、婆さん、ちょっと、いいっすか?
いくら十代の若者と言ってもだよ、
ヾ(-_-;) 。o0○(だれが?)
なにが悲しくて70代の婆さんの下着をわだすが盗撮せなあかんのダ?
だいたい相手のカメラを一目、見たとたん、
いきなり盗撮を連想すること自体がおかしいんでないかい?
自分の年齢を無視しつつ、
「下着+カメラ=こいつ変態」
みたいな関連付けを勝手にするんじゃぁないっ!
ヽ(`Д´)ノしまいにゃしばくでほんまに!
ま、久々に見たイケメンの姿に、
血迷うのも無理はないけど(*・゛・) ウンウン。。。
ヾ(-_-;) 。o0○(だから誰が?)
(二)
その婆さんちの隣の一軒家には、
やはり70代とおぼしき女性が一人住まいをしていました。
しかしこの婆さんが、ちょっと変わっていて、
深夜に大音量でラジオを鳴らすのは日常茶飯事、
近所の人たちが苦情を言おうものなら逆ギレして大声でわめき散らすので、
どうにも手に負えないのです。
注意したところで無駄と分かっていたので、
わたしは我慢していたのですが、
ある朝、玄関を出て愛車のところに行くと、
なんとボンネットの上に砂利と砂が山盛りにしてあるのでした(;゜▽゜)
フロントガラスも砂だらけ…。
ふと見るとその婆さんが家の前に、不敵な面構えで突っ立っていました。
どうしてこんなことをするのかと聞いてみると、
「ふん、あたしゃ知らないもんね」
とふてぶてしく答えるので、わたしは丁寧な口調で思わず、
「砂かけ婆あかお前は?」と罵倒していたのでした。
(三)
その砂かけ婆あの隣の一軒家にも70代の女性が。
この婆さん、前歯が2本しかなくて、白髪頭はいつもボサボサ。
そして若い女性が着るような明るい色調のワンピースに身を包み、
ときどき遠い目をしたかと思うと、
「イッヒヒヒヒヒヒ」
と一人で笑い出すので不気味なのです。
ある日、わたしが外出しようとしたとき、
窓が少し開き、その婆さんが顔をのぞかせました。
そして地面を指さして、
「タオルが落ちた。拾って」
と声をかけてきたのです。

で、わたしはその家の窓の所まで歩み寄ってタオルを拾い、
手渡そうとして、ふと相手を見たのですが…、
その婆さん、なんとなんと一糸纏わぬ、全裸だった~~!
ガガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
(もっかい)
ガガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
(もっかい)
ガガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
おのれ山姥、わこうどをたぶらかして、
男の精気を吸い取ろうってかぁ?!ヽ(`Д´#)ノ
相手が若い女性じゃないのが残…ああゴホゴホ(: ̄ o ̄)=3=3=3
ヾ(-_-;) 。o0○(こらこら)
それからしばらくして、わだずは引っ越すことに。
品の良い婆さんたちであれば好ましいんですけどね。
とてもあんなところには住んでいられません(・o・)ノ