『平安古筆の名品』 五島美術館
- 2016/12/23(Fri) -
12月上旬に五島美術館まで足を運んで、
『平安古筆の名品』を観て来ました。
遅ればせながら今日は画像をうpしながら、
感想を書いてみます。
 
五島美術館は、東京都世田谷区上野毛の閑静な住宅街の中にある、
私立(財団法人)の美術館です。

国宝「源氏物語絵巻」をはじめとする数々の名品を所蔵する美術館として、
展覧会を中心に幅広い活動を展開しています。(HPより)

《開催ポスター》
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東急・大井町線「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分ほどで着きます。

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すでに12月に入っていましたが、まだまだ紅葉が美しい。
(以下、画像をクリックすると拡大します)

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美術館の近郊風景。

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この日は朝から曇天だったのですが、
夕方近くになって少し晴れ間が出て、
何枚か綺麗な写真が撮れました。

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美術館は道路から少し奥まったところにあります。
和の雰囲気がなかなか良いです。

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展示室内は当然ながら撮影禁止となっています。
図録からブログへの作品転載も、
著作権の関係から控えておきますね。

展示作品は『継色紙』『寸松庵色紙』『関戸本古今集』『高野切』などなど、
名品が100点あまり。感動しました。
(一目見たとたん鳥肌が立った作品もあった。)
どれも素晴らしく、千年も昔に書かれた作品とはとても思えなかったです。

展示室は、光によって作品が劣化するのを極力、抑えるために、
淡い間接照明を用い、さらに光量を落として薄暗くしてあります。
(前に観に行った国立西洋美術館で開催された、
《イタリア・ルネサンス素描展》も同様でした。)
(ショーケース内部には温度計と湿度計が置かれ、
空調は一定の状態に保たれています。)

薄暗い室内の中、作品だけが柔らかな光に包まれ、色調もありのまま、
とても自然に見えました。
(図録は良く出来ていますが、印刷物となると印象が異なりますね。)

砂子を撒いた料紙は、見る角度によっては、
キラキラと輝くため(美しいけれども)
その上に書かれた文字が反射で見にくくなる事も。

(色や柄が強い料紙に書かれる場合は、
文字の方が負けずに際立つよう、
書き方を工夫したようです。)

裏打ちされた作品は皺一つなく平坦で、
見方によっては図柄の入った陶器製の板上に、
書かれているようでもあり、
そうした表装が美しさに磨きをかけていました。

さて、展示室内をグルグルと何周も集中して観て回ったので、
しまいに疲れてしまいました。(: ̄ ・ ̄)=3  
土産に図録と一筆箋、文鎮、来年度のカレンダーほかを買い、
ロビーの椅子に腰掛けて、しばしボーゼンとしつつ休憩。

すると帰り際に女性館員の方が、庭園の散策を勧めてくれました。
うんうん、気分転換にそれもいいなぁ。

だけど出来ればこのおねえさん、
わたしと一緒に手をつないで歩いてくれれば良かったのに(`ε´)チェー

ヾ(-_-;) 。o0○(そんなことするか)

陽が傾いてきて、庭園も柔らかな日差しとなっていました。

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庭園内には石段が。静かで、趣があって良いですね。

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夕陽に照らされる足元の落葉にも気持ちが和みます。

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とても素敵な一日を過ごすことが出来ました。(⌒-⌒)



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粘帖本和漢朗詠集 ペンによる臨書(七)
- 2016/12/20(Tue) -
和漢朗詠集もいよいよ、かな初登場となります。
かなの字形や連綿について多くを学ぶことが出来ますが、
ペン習字の現代文には使われない要素も含まれますので、
その点は気を付けています。

p16~p17 かな初登場 原本

p16~p17 かな部分 原本


在原元方(ありわらのもとかた)

年のうちに春は来にけりひととせを去年(こぞ)とや言はむ今年と言はむ

年のうちに春は来てしまったよ。
(まだ新年が来ていないというのに)
この一年を昨年と言おうか、それとも今年と言おうか。

原本は経年劣化や虫喰いなどにより、
文字の一部が消滅して見にくくなっていることがあります。
その場合、どう対処するかですが、
同じ字が何度も登場しますので、他ページを調べてみて、
完全な形で書かれている字形を見つけてきて、
それを参照しながら臨書の際に修復し、自然な形に再現します。

傷みが酷くてどう書かれていたのか判読しにくい時は、
いじらずにそのままの状態にしておくしかありません。

さて、臨書を終えて見直してみると…、
「度」「解」の二文字が左にずれてしまいました。

ヾ(-_-;) 。o0○(どこを見て書いているのやら)

p16~p17 かな初登場

古筆をペンで臨書する場合は当然ながら表現に限界があり、
とりわけ和漢朗詠集は漢字仮名交じり文ですので、
漢字部分とかな部分の線の違いをどう表すかという問題も出てきます。

一種類のペンだけを使って、漢字もかなも殆ど同じ線質で書く方法もあれば、
太さの異なるペン先を使い分けて、漢字とかなに変化を付けることで、
多少なりとも原本のニュアンスに近づけようとする試みもあろうかと思います。
(自分は後者ですがまだ試行錯誤中)

p16~p17 かな初登場 ペン先あれこれ

いずれにしてもペンによる古筆の臨書では、
どのようなエッセンスを汲み取ってペン字に生かしていくかが大事なわけで、
どんな方法を用いて書くかは人それぞれ考え方によります。

さて、話は変わりますが、
今回は原本の文字の一部が消えている部分を、
自分で補って臨書をすることにしたものの、
清書が終わってから見直したところ、
なんと誤って画数が一画、
不足している字が見つかりました。(汗)

なので上の清書画像には一つ、誤字が含まれています。

どこがとは言いません(・o・)ノ

あー、ミスってる箇所を探さないようにね(・▽・)ノ

ヾ(-_-;) 。o0○(てか、一目でバレてる)




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